2008/02/06 [16:54] (Wed)
凌壽《夢》
「晶霞!見て見て」
「……また来たのか」
「だって絶対似合うわ!」
また、来たのか。
両手に溢れんばかりの花を抱えて来た女に抱いた感想は、内包する意味は異なりながらも姉と同じものだった。
毎度毎度、よく飽きないものだ。
「あら凌壽、そこにいたの。まーたそんな暗い顔で、幸せ逃げちゃうわよ?」
優雅な物腰に儚げな所作に騙されそうになるが、馬鹿にされている事に気付いて眉根を寄せた。
「煩ぇ」
すると女はまー、とわざとらしい声をあげた。
「黙って欲しかったら笑ってみなさい?」
「晶霞!見て見て」
「……また来たのか」
「だって絶対似合うわ!」
また、来たのか。
両手に溢れんばかりの花を抱えて来た女に抱いた感想は、内包する意味は異なりながらも姉と同じものだった。
毎度毎度、よく飽きないものだ。
「あら凌壽、そこにいたの。まーたそんな暗い顔で、幸せ逃げちゃうわよ?」
優雅な物腰に儚げな所作に騙されそうになるが、馬鹿にされている事に気付いて眉根を寄せた。
「煩ぇ」
すると女はまー、とわざとらしい声をあげた。
「黙って欲しかったら笑ってみなさい?」
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