2008/02/11 [16:25] (Mon)
ある日、村の雰囲気が妙だった。
一見いつもと変わらないように見えて、浮き足立つような、ひどく落ち着かない感覚。
元々居心地の悪い村だというのに、それに拍車がかかっていて不愉快だった。
「ん?」
近づく気配を察知して首を傾げた。驚きよりも何故、という思いが首をもたげる。
「凌壽」
「…………珍しい」
現われたのは、姉である晶霞だった。
彼女が自分から近づいてくるなど滅多にないというのに。
彼女は伏し目がちに俯いたまま、囁く様に言った。
「――あれが、死んだよ」
********
あれ=主人公
一見いつもと変わらないように見えて、浮き足立つような、ひどく落ち着かない感覚。
元々居心地の悪い村だというのに、それに拍車がかかっていて不愉快だった。
「ん?」
近づく気配を察知して首を傾げた。驚きよりも何故、という思いが首をもたげる。
「凌壽」
「…………珍しい」
現われたのは、姉である晶霞だった。
彼女が自分から近づいてくるなど滅多にないというのに。
彼女は伏し目がちに俯いたまま、囁く様に言った。
「――あれが、死んだよ」
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あれ=主人公
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