2008/02/20 [21:29] (Wed)
翌日から、彼女は同じように凌壽のいる木の下に腰掛けて、何をするでもなく俯いているようになった。
それまでのような活発さは影を潜め、溜息ばかりが耳に付く。
不気味さに不快感が募り、凌壽はその場を避けるようになった。
「――何なんだ」
呟いた声は思っていた以上に低く、憎々しげに響いた。
何故そうなったのか考えるのも億劫に感じられ、思考回路をそこで閉ざす。
それから数日後、凌壽はなんとはなしに元の場所へと足を運んだ。
++++++++
その異変に気付こうとさえしなかった
翌日から、彼女は同じように凌壽のいる木の下に腰掛けて、何をするでもなく俯いているようになった。
それまでのような活発さは影を潜め、溜息ばかりが耳に付く。
不気味さに不快感が募り、凌壽はその場を避けるようになった。
「――何なんだ」
呟いた声は思っていた以上に低く、憎々しげに響いた。
何故そうなったのか考えるのも億劫に感じられ、思考回路をそこで閉ざす。
それから数日後、凌壽はなんとはなしに元の場所へと足を運んだ。
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その異変に気付こうとさえしなかった
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