2008/05/07 [16:39] (Wed)
―僕が唄うことで誰かが救われるなら―
何処までも暗い世界に、乾いた音が響き渡る。
まるで空間そのものを打つように間隙を縫う。
一回、二回、三回、四回。
回を増す毎に確かで大きなものになり、世界が震えた。
重く黒い霧が晴れ、冷たく澄んだ空気が満ちていくような気がする。
世界は変わらずに闇に支配されたままなのに。
再びまた、震える。
身体が震えたような感覚に、口角が上がるのを抑えられない。
静まり返って、辺りの空気はすっかり入れ替わってしまった。
そして唐突に今までとは別の音が聞こえる。
今度は打って変わって、弱く微かなそれ。
――面白い。
記憶も曖昧な程昔に動かしたきりの四肢を動かす。
まるで怯えたように、世界が震えた。
+++++++++++
突発小説プロローグ。
なんとなくのイメージしかないけど、書いてみた。
続く予定はないです。
―僕が唄うことで誰かが救われるなら―
何処までも暗い世界に、乾いた音が響き渡る。
まるで空間そのものを打つように間隙を縫う。
一回、二回、三回、四回。
回を増す毎に確かで大きなものになり、世界が震えた。
重く黒い霧が晴れ、冷たく澄んだ空気が満ちていくような気がする。
世界は変わらずに闇に支配されたままなのに。
再びまた、震える。
身体が震えたような感覚に、口角が上がるのを抑えられない。
静まり返って、辺りの空気はすっかり入れ替わってしまった。
そして唐突に今までとは別の音が聞こえる。
今度は打って変わって、弱く微かなそれ。
――面白い。
記憶も曖昧な程昔に動かしたきりの四肢を動かす。
まるで怯えたように、世界が震えた。
+++++++++++
突発小説プロローグ。
なんとなくのイメージしかないけど、書いてみた。
続く予定はないです。
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